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PETRA COLLINS INTERVIEW

写真を撮ること自体にいつもエキサイトしているわ

最近ペトラ・コリンズをいたるところで見かける。写真を撮ったり撮られたりしながら、彼女はソーシャルメディアを通じて膨大なフォロワーやファンたちと交流をしている。まだ22歳でありながら彼女は既にアーキタイプとなっており、いまや等身大のサイズを優に越えて、一つの文化体系における主要素となっている。

 

コリンズが与えたインパクトを説明するのは少し難しい… コリンズの作品は“女性”が中心的要素であり、かつかなり政治的である。そこにあるのは1990年代のパンク精神的な政治的要素とは違い、脆さと(いわゆる昔ながらの意味での)フェミニンさだ。女性のか弱げな様子やピンクのライトに照らされたエロティックなオブジェクトなど、ありきたりの捉え方をわざと使うことで、心から女性を受け止めて表現している。彼女は現在、自身が尊敬するリチャード・カーンやライアン・マッギンレーのようにファッションの世界へと、その業界の政治的側面にアンチなポジションをキープしつつも、足を踏み入れつつある。そして、友達であるタビ・ジェヴィンソンのように、セレブリティの仲間入りをもしつつある。

 

一言でいうと、彼女は冒険をしている。自分を支持してくれる者たちを引き連れて、共に探り合っている。

TheArdorous.comをつくったきっかけ、そして写真集『Babe』について教えて。

PETRA COLLINS(以下、P):TheArdorous.comをつくったのは16歳か17歳の時だったわ。その頃写真を撮りだしたの。ティーンの女の子だった自分の作品を発表する場がないなと思って、自分で自分のプレスを作ったのよ。いままでにない写真や好きなアートを経験できるプラットフォームが欲しかったの。結果、規模が大きくなって世界中の女性アーティストたちと繋がって、今はみんなで一緒にお互いを助け合っている感じになったの。『Babe』はいままで見せなかった作品も含めて、色々な女の子たちを一つの本にまとめたの。本当にエキサイティングなプロジェクトだったわ。

写真を撮っているとき、どんなことにエキサイ トする?

P:写真を撮ること自体にいつもエキサイトしているわ。コントロールがきかないから、どんなものを撮ったのかは見るまで分からないし。自分のマインドが出てくると思うの。自分のエナジーと被写体のヴァイブが合わさったものがね。

よくセルフポートレートを撮ったりして自分自身も被写体にしているけれど、その行為は他の被写体を撮るときに何か影響を及ぼしていると思う?

P:セルフィー以外はあまり自分を撮らないのよ。難しいからね。でも自分をよく被写体にしていると、他の人を撮る時のアプローチは変わると思う。どうやって被写体と互いに影響し合えばいいか、そしてどれだけの距離を置けばその人はカメラを意識せず自分自身でいられるか分かるからね。

ちょっと総合的な見方かもしれないけれど、あなたや周りのアーティストたちはよくピンクを使うと感じているんだ。ピンクにはなにか意味があるの?

P:あはは、ピンクは大好きよ!”ガーリー”と”女らしさ”のイメージがあるから、それを覆すように使うのが楽しいの。

“Transparent”に出演したのはどんな体験だった?

P:とても良かったわ。テレビや映画の世界で女性が主導権をにぎるってとても大きなことだと思うの。エキサイティングだったのは、いつか自分もそうなれるかもって思ったこと。高校の頃、ダンスをやっていてずっとその道を行こうと思っていたんだけれど、大きな怪我が原因で辞めなくてはいけなかったの。演技に関していうと…もっとやりたいわ!でもやっぱりカメラの裏側にいる方が好きだから、そこまで真剣にはやらないと思うけれど。

演技をして、アートをつくり、写真を撮って…今は忙しいと思うけれど、まだソーシャルメディアでも繋がりが沢山あると思う?

P:ソーシャルメディアは自分の大部分を占めていて、今も変わっていないと思うわ。インターネットの時代に生まれ、その一部でもある自分はそんなにすぐにソーシャルメディアから離れられないと思うの。

数年後はどんなことをしたいと思う?

P:フィーチャーフィルムを撮りたいの。

アメリカン・アパレルやIGの作品を見返して思うことは?

P:それらによって知名度が上がることで良かったという点と作品がセンサーされるという悪い点、「作品のメッセージは着目を浴びるけれど、それに対してあまり議論が交わされない」とか色々あると思うけれど。少しでも議論が交わされるものは良いものだと思っているの。その意見が訳の分からないも のでも、ネガティブなものでもね。人はそれについて考えているっていうことだから。

最後に、あなたにとって“フェミニスト”とは?

P:全ての面で平等。

TEXT AND INTERVIEW BY KEN MILLER
SELF PORTRAIT BY PETRA COLLINS
TRANSLATED BY TOMOKO OKAMOTO