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OHWOW

メイプルソープ『As Above, So Below 』を開催したOHWOWの2人が語る

OHWOWはどのようにスタートしましたか?

AARON BONDAROFF(以下AB):僕と友達のアルは、以前からアートやカルチャーについてクリエティブなことを話す間柄だったんだ。彼はマイアミでも数少ないハイデルベルグ印刷機に投資していた。それで、私たちOHWOWと一緒にいくつかのアートブックを作ることになったのさ。それから展示会などの催し事だけでなく、何人かのアーティストを所属させて活動出来るように、マイアミ郊外の倉庫を借りることにした。僕たちの周りには偉大なクリエイティブコミュニティーに所属しているアーティストが沢山いたから、すぐに業務を拡大する必要が生まれてね。僕たちは西海岸のエネルギーが好きだったから、ロサンゼルスにもギャラリースペースを持つことを決めたんだ。

どのような経緯で今回のロバート·メイプルソープの展示に至ったのですか?

AL MORAN(以下AM):私はロバート·メイプルソープ財団のマイケル·ウォードスタウトとエリック·ジョンソンと出会って話す中で、ロサンジェルス・カウンティ美術館とゲッティによる最近の買収によって、ロサンゼルスがメイプルソープ財団の拠点になっていたことを知ったんです。私はすぐにOHWOWこそがロサンゼルスでメイプルソープの作品を扱うのに一番適切であると感じ、これが私たちにとって理想的な状況であることを財団に説得しに行きました。それが今回のプロジェクトとなったのです。メイプルソープの歴史的な作品を扱うこと、そして他にもあるギャラリーの中からOHWOWを選んでもらったということが、私たちはとても光栄でした。

メイプルソープの伝説の作品について教えて下さい、また彼の作品はOHWOWのカラーとフィットしますか?

AM:彼の作品の多くは時代を超越していており、私たちはメイプルソープの作品が持つその普遍性に惹かれています。まるで今現在を撮ったようなんです。私たちのギャラリーはニューヨークのダウンタウンのアティチュードや美的感覚を体現していると言われますが、メイプルソープの作品はスムーズにその中に入るように思います。

展覧会『As Above,So Below』について教えて下さい。

AM:タイトルのAs Above,So Belowという言葉は神秘学の道義からとった一文で、“ある次元で起こったことは、別の次元でも起こりうる”という意味です。パターンは小規模と大規模で再生されていて、古代ギリシャ人が考えた小宇宙や大宇宙の概念と似ています。それに基づいて古代ギリシャ人が計算し作り出した美の黄金比は万物の理にかなっており、多くのアーティストはこの方程式を使って完璧な美を作り出そうとしてきました。そう考えると、ロバート・メイプルソープの作品、そして彼のアーティストとしての原動力にはさらに何か特別な方程式があったのだと思います。黄金比に基づいて左右対称や構図を意識することで完全なる均衡をもたらしつつ、メイプルソープはイデオロギーの相反する題材を彼の思うものへと変え、統一してしまうのです。多くの人が猥褻だとか醜いと感じる写真を美しいと説得するためには、完成された美を表すことが必要になります。そのためにはすべてが計算されていなければなりません。撮りたいと望んだ被写体が持つ共通の特徴を観察し、それらの意外な事実を明るみに出すこと。そうしてこの世界の相対性は錯覚だと伝えることで、メイプルソープは原理を体現しています。『As Above,So Below』はテーマを対比させてイメージを薄めるようなことはせず、ロバート・メイプルソープの熟練した視覚的世界を理論的に提示すべく開催しました。

OHWOWの今後のプロジェクトは何ですか?

AB:Torey ThortonやJacol by Satterwhiteなど面白い個展がいくつか控えているのと、Nick Van Woertの作品集を出版する予定だよ。また音楽やインタビューを無料で配信しているインターネットステーションKNOW WAVEも精力的に続けていくよ。

INTERVIEW BY KAZUMI ASAMURA HAYASHI
TRANSLATED BY TOMOKO OKAMOTO
Courtesy of OHWOW, Los Angeles